「ホープ・ヴィンヤード リースリング」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
グリーンホフ・ヴィンヤード Ri 2015 NZ ネルソン
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
12 ¥3,000 モトックス 2022/11/4

「ホープ・ヴィンヤード リースリング」レビュー

ワインの外観

やや淡いレモンイエロー

ワインの香り

グラスを回す前:青りんご、柑橘、オイル、白い花

グラスを回した後:瑞々しさ、ライチ、白檀

ワインの味わい

香り同様青りんごや柑橘を思わせる清々しさ、ミネラルしっかりあり堅い食感だがフローラルさを併せ持ち、ドライ過ぎずバランス良い、余韻に再度心地よい果実味を感じる

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
果実味・酸・ミネラル・フローラルのバランス良い白
バランス良いリースリング、言われてみれば果実味感じやすい新世界感があるが酸とミネラルもしっかりでアルザスっぽさも。熟成感が強いわけではないが、このまとまりは熟成のおかげかもしれない。

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

一度飲んだら忘れられないネルソンの至宝

グリーンホフの単一畑シリーズ「ホープ・ヴィンヤード ソーヴィニヨン・ブラン」を口にすると、その精密さと複雑さに圧倒されます。低収量で栽培され、天然酵母を用い樽醗酵・樽熟成を行う、現地では「ワイルド・パンチ」と呼ばれる新たなスタイル。ニュージーランドもワインの多様化が進み、清々しい若草やハーブを想わせるニュージーランド産ソーヴィニヨン・ブランの代名詞ともいえるスタイルとは異なる、この複雑味極まりない「ワイルド・パンチ」なワインからも目が離せません。

ワイナリーの設立は1990年。

ワイン造りに強いパッションを抱いていたアンドリュー・グリーンホフ氏とパートーナーであるジェニファー・ウィーラー氏がニュージーランド南島の北部、ネルソンのサブリージョン「ワイメア・プレインズ」で、1970年代から栽培されていた小さな区画を購入したことに始まります。当時ニュージーランドはまだワイン産業の黎明期で、ネルソンで先駆者的なワイナリーが登場し始めた時期でもあります。

現在ベテラン醸造家となったグリーンホフ氏ですが、設立当初はブドウ栽培はもとより、ワイン造りは全くの素人でした。この為、地域の栽培農家や醸造家から学び、何度も失敗を重ね試行錯誤しながらブドウを育て、独自のスタイルを確立していきました。

ワイナリーでは設立当初から「自然栽培」をコンセプトに畑を進化させ、1993年から2000年までの7年間は、ブドウ畑に最適なクローンや品種の植え替えを行いました。この際、ミュラー・トゥルガウとカベルネ・ソーヴィニヨンは産地に適さないとして取り除かれ、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、そして複数のピノ・ノワールのクローンが新たに植樹されました。

その後、2008年には完全にオーガニックへの転換を行い、ニュージーランドのオーガニック認定機関であるBio-Gro(ビオ・グロ)の認可を受けました。少しずつ購入してきたブドウ畑は現在11haまで広がり、契約畑4haと合わせた15haの畑全てを管理し、オーガニック農法にてブドウ栽培を行っています。

ワイナリーの使命、それは健康なブドウを育てて質の高い「クラフトワイン」を生み出すことです。この為、醸造面でもできる限り「ハンズ・オフ・アプローチ=人的介入を抑えた醸造」を行うことで、テロワールを最大限に引き出しています。

こうして生み出されるグリーンホフのワインは、ワイン愛好家はもとより、ワイン専門家からも高い注目を集めています。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ