ネロモーラの外観

「ネロモーラ」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ヴィノジア アリアニコ100% 2018 イタリア カンパーニア
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
13.5 ¥2,100 フィラディス 2023/3/20

「ネロモーラ」レビュー

ワインの外観

ネロモーラの外観

青強めのダークチェリーレッド

ワインの香り

グラスを回す前:カシス、花っぽさ、スミレ、アジサイ、赤胡椒

グラスを回した後:スパイシーさ増す、コリアンダー、クミン、(22℃:甘さ、チョコ、バニラ、樽)

ワインの味わい

食感さらり、花や赤い果実を思わせる風味に力強いタンニン、赤胡椒のような華やかなスパイス感、スミレのような華やかさとチョコのようなコク、タンニンは強いがツルツル飲める、(22度:分厚さ増しタンニン感じ、ビターチョコのような風味)

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
春は18℃(肌寒い室温)で飲むべし!
輸入元情報では、プチ・タウラジと評され、黒く濃い感じの説明だが、18℃で飲むと非常に華やか。22℃ではタンニンあり甘い樽感。18℃は春ワイン、22℃は冬ワイン。
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
中ぶりびわ 18℃前後 6

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

その名も『漆黒の果実』。南イタリアの強烈な太陽に照らされ生まれた、超濃厚ボリューミー赤ワイン。濃いめの赤ワインが好きという方は、是非これを飲んでみてください!
食事と合わせて「楽しみたい」ワインと、ワイン単体で「愉しみたい」ワイン、という分類の仕方もあるんじゃないかと思います。料理や会話の華となるワインと、人を沈黙させ、思索を求めるワイン。あくまでも個人的な意見ですが、僕はこの「ネロモーラ」は後者のワインだと思っています。

≪このワインとのマリアージュ料理は?≫:
フィラディスワインクラブのセレクトコーナー「WINE CLUB30」では1本1本にマリアージュレシピをご用意するのがルールですから、川上ミホさんにこのワインのテイストにばっちり合うバーベキューポークのレシピを作って頂きました。これは本当に簡単だし、ネロモーラのテイストに実にピッタリと合う最高のレシピです。

それでも、僕はこのワインは一度でいいから食事が終わって落ち着いた夜の時間に、ゆっくりとワイン単体で楽しんでみて欲しいな、と思う。これはそんな「夜のワイン」です。

「ネロモーラ=漆黒の果実」と名付けられたこのワインは、南イタリア・カンパーニャ州の最高峰ワイン産地「タウラジ」エリアに実る濃厚なアリアニコ種ブドウから生まれました。カシスやブルーベリーを連想させる、小さな実の中に秘めた力強い香りと甘さが、口にした瞬間一気に押し寄せてくるかの如く拡がります。このワインは「漆黒の果実」そのもの。舌の上でとろけていくような完熟果実の味わい、喉を滑り落ちて行く時にもう一度帰ってくる華やかな香り。
たとえば一人ゆっくりと読書や音楽を楽しみながら、たとえば特別な人とふたりきりで。大きめのグラスでゆっくりと飲んで欲しい、静かで官能的なワインです。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ