シャトー・サント・リュス・ベルヴュ・ルージュ

「シャトー・サント・リュス・ベルヴュ・ルージュ」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ブルーノ・マルタン(シャトー・ローラン・ラ・ギャルド) Mr 2005 フランス ボルドー
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
14.5 ¥4,500 アストル 10/7/2024

「シャトー・サント・リュス・ベルヴュ・ルージュ」レビュー

ワインの外観

シャトー・サント・リュス・ベルヴュ・ルージュの外観

濃いめのダークチェリーレッド、茶色入っているがまだ濃さある

ワインの香り

グラスを回す前:カシスLiq、乾燥いちじく、黒胡椒の華やかさと茶色いスパイスのしっとり感、なめし皮、紅茶の茶葉、チョコ

グラスを回した後:木の実、栗、ジビエ少し、甜茶、シナモン、アニス、クローヴ、キャラメル、落ち葉

ワインの味わい

滑らかな食感、果実味はまだまだ力強さが残るほど、タンニン強いがシルキー、酸は中程度、乾燥ハーブの清涼感、香り同様の複雑さ満載で、非常に奥行きある

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
熟成感を楽しめる魅惑的な1本
4500円で20年熟成ボルドー、しかも飲み頃で良い状態!
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶりびわ 20℃前後 7

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

「世界遺産と伝説の地 ブライ」
ジロンド河右岸なだらかな丘陵が広がるブライの地。世界遺産にも登録されている「ヴォーヴァンの防衛施設群」(ルイ14世時の軍人ヴォーヴァンが建築した160余りの要塞うち代表的な12が登録)の一つ、「ブライ要塞」があることでも知られている土地です。ここは対岸キュサックにある要塞を対をなしており、ジロンドを遡上する外敵を防ぐ要所でした。ブライ町の中心部から北西へ数キロの場所にサン・スーラン・ド・キュルサックのコミューンがあり、ここは、フランス最古の叙事詩「ローランの歌」の悲劇の登場人物ローラン・ド・ロンスヴォーがシャルルマーニュ大帝のスペイン遠征の時に立ち寄りジロンド河に槍を投げ入れたという伝説がある場所です。この由緒ある「ローラン」の名を冠し、ブライの中でも抜群の条件が揃うのがシャトー・ローラン・ラ・ギャルドであり、その条件を最大限に活かしているのがこの地を代表するヴィニュロン、ブルーノ・マルタン氏です。
「風の丘にある一枚畑」
ブライの地は大西洋からジロンド河を遡上する風が通年吹き込む場所で、この風がカビ系の病害に対して抑制効果を発揮しており、自然農法へ有効な地の利を得ています。敷地内に3基の中世時代に建てられた風車があることからも分かるとおりシャトー・ローラン・ラ・ギャルドは、傾斜と日照の豊富な緩やかな丘陵が続くブライの土地の中でも高所に位置します。粘土質の多いブライの中でもこのあたりは粒子の大きな砂質が多くみられ、排水性にも恵まれた土壌が広がっています。南向き斜面の約29ヘクタールの一枚畑は現在、自然農法を実施しており、ブドウ畑には草花・ハーブなどが生い茂り、微生物的循環環境が整えられています。

シャトー・サント・リュス・ベルヴューは、ブライ地区のアルティザン、シャトー・ローラン・ラ・ギャルドのブルーノ・マルタン氏がシャトー・ローラン・ラ・ギャルドとは別に2002年からジロンド河近くの区画から収穫されたブドウで造るワインです。約8.5ヘクタールの黒ブドウと約1.4ヘクタールの白ブドウを栽培し、現在はビオデナミを実践しています。低温でマセラシオンを行い、天然酵母にて発酵、ソフトプレスを行い2/3バリック、1/3タンクにて約18ヶ月熟成を行います。きめ細やかさのある優れたメルロらしい口当たり、エレガントな熟成感を帯びた2005年はまさに今飲み頃です。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ