ノーデ ヴァーフダンス オールド・ヴァイン サンソー

「ノーデ ヴァーフダンス オールド・ヴァイン サンソー」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ノーデ・ワインズ サンソー100% 2016 南アフリカ ウエスタン・ケープ
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
12.5 ¥5,300 モトックス 2023/11/11

「ノーデ ヴァーフダンス オールド・ヴァイン サンソー」レビュー

ワインの外観

ノーデ ヴァーフダンス オールド・ヴァイン サンソーの外観

朱~オレンジがかったラズベリーレッド、もやがかっている

ワインの香り

グラスを回す前:乾燥ラズベリー、ザクロ、果実の種子、赤い花、植物、ナツメグ、ミネラル

グラスを回した後:高級ピノのような妖艶さ、魅惑的な香り

ワインの味わい

軽やかな食感、優しく爽やかな果実味、酸は適度に、タンニンは穏やか、香り同様の種子やスパイスのニュアンス、ブルゴーニュのピノに似ているが果実感があり酸が穏やかなのでカリフォルニアピノか?と思えば、まさかのサンソー!?となるワイン

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
香りは1万円のブルゴーニュ級
以前からブルゴーニュに似ていると思っていたワインだが、果実味のニュアンスでグラスは大ぶり丸か大ぶりびわで迷う。
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶり丸 18℃前後 3

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

多くのMWが一目を置く「南ア産白ワインブレンド」のゴットファザー

国内外で30年以上にも亘り、ワイン造りを行ってきたベテラン醸造家、イアン・ノーデ氏。60歳になって初めて独立を果たした、ワイン造りへの情熱と愛を捧げた集大成が「ノーデ・ワインズ」です。(独立:2017年)

コンセプトは南アが出せる「最高」の形。

サブリージョンでの単一畑、単一区画のブドウだけで造るワインのスタイルもワインが持つ魅力の一つですが、ノーデ氏の目指すワインは少し考え方が異なります。

彼の場合、西ケープ州を一つのブドウ畑ととらえ、今も尚生き続ける貴重な古木やブッシュヴァインを各地から選び抜いて、個別に醸造し、異なる産地の特性や魅力をブレンドさせる事でのみ可能となる、独自のスタイルをコンセプトにワイン造りを行います。

「西ケープ州最高のワイン」、これこそが彼が目指すワインです。

さて、この唯一無二な南アフリカワイン、生産量・流通量は共に非常に少ないですが、多くのワインプロフェッショナルが高い評価を出し、注目を集めています。

特に評論家でありマスター・オブ・ワインの称号を持つ、グレッグ・シェーウッド氏はイアン・ノーデ氏を「南ア白ブレンドのゴッドファーザー」と呼び、南アフリカ産古木ワインのロックスターともなった名門イーベン・サディと共に“注目すべき造り手”と絶賛するほどです。

ノーデブランドは2013年が初ヴィンテージですが、当時は勤めていたワイナリーからのリリースでした。

そして満を持して2017年11月に独立を果たし、ノーデ氏は自らのブランド「ノーデ・ワインズ」のオーナーとなりました。

南アフリカのワイン産業は世代交代もあり、今では新進気鋭の若手醸造家が活躍をする時代となりましたが、60歳を超えてもなお、歩みを止めず、進化し続けるノーデ氏と彼のワインには、土地を知り尽くし、多くの経験と知識を得た物にのみ出せる魅力があります。

スミレやバラ油などの華やかなアロマを持ち、ノーズには繊細な黒胡椒、シダ、スパイス香を持ちます。鮮やかな口当たりで、制御された鮮度の高い深みある果実と余韻には塩味を感じます。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ