282 ピノ・ノワール

「282 ピノ・ノワール」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
エルギン・リッジ PN 2017 南アフリカ ウエスタン・ケープ
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
13 ¥4,000 モトックス 5/30/2022

「282 ピノ・ノワール」レビュー

ワインの外観

282 ピノ・ノワールの外観

透明感あるラズベリーレッド、朱色~オレンジのニュアンスも入っている

ワインの香り

グラスを回す前:ラズベリー、アセロラ、ほのかに花やハーブのような植物的な香り

グラスを回した後:赤い果実を砕いた、樹、スモーク、妖艶なミネラル感、生花と干花、華やかでエレガント

ワインの味わい

エレガントな果実味、華やかさ、酸しっかりだが果実味とバランス良く一体化している、細かいタンニン、燻した樹やミックスペッパーのようなスパイス感、ミネラル感心地よく高級感を感じる、余韻長い

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
高価なぶどうピノ・ノワールだが南アのワインのレベルの高さコスパの良さを実感!

 

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

知る人ぞ知る、南アフリカ産-ビオ生産者-

エルギン・ヴァレー産ビオディナミのパイオニア 「エルギン・リッジ」
2007年に設立)

エルギン・リッジは南アフリカ屈指のクールクライメイトを誇る銘醸地、エルギン・ヴァレーでマリオン&ブライアン・スミス夫妻によって2007年に設立されました。この地区で最初にビオディナミ認定(2016年:デメテール)を取得した自然派ワインのパイオニア的存在で、現在8ヘクタールの土地を所有し、内5ヘクタールでブドウを栽培しています。エルギン・リッジのブドウ畑から西方には遠く海を望むことができ、辺りは岩のごつごつした山々や、瑞々しい緑の畑に囲まれた美しい渓谷が見渡せます。

ブドウ畑は山の斜面を取り囲むように広がり、畑の向きも他方に向いています。また勾配も大きい事から、畑は段々畑状に工夫され栽培がおこなわれ、このような小さな区画が幾つも点在します。

そしてそれぞれの区画では、現在も試験栽培が繰り返され土壌環境や畑の向き、斜度など異なるミクロクリマに合わせた栽培方法が用いられ、密植を行ったり異なるクローンを用いることで土地の力を最大限に引き出す努力がなされています。

斜面上で栽培される畑の標高は海抜282m地点の高台にあり、エルギン・リッジの単一ワインシリーズはこの「282」をブランド名にもしています。

ブドウ畑は冬は寒く夏は穏やかな気候でブドウ栽培に理想的な環境が揃い、大西洋からも近い事で、ブドウは冷涼な気候下で健康な状態を保つことができます。こうしたユニークで恵まれた環境は、秀逸でバランスの取れた、更に長期成熟に適したワインを生みだしてくれます。エルギン・リッジでは丹精込めて栽培した自社農園の健康で良質なブドウだけを使用し、決して量産はせず品質にこだわり少量のワインのみを造っています。こうして生み出されるワインは、マスター・オブ・ワインやワイン関係者の中でも話題で、イギリス人ワインジャーナリストで科学者でもあるジェイミー・グッド氏は、全てのワインに90点以上という高評価を付けています。

スミレや地中海の森林を想わせるアロマ。赤系果実やフローラルなノートに地中海のハーバルな要素も風味に現れます。円熟したタンニンと熟成による第三のアロマが心地よいワインです。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ