ピノ・ノワール・ベニ・ソワ

「ピノ・ノワール・ベニ・ソワ」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ドメーヌ・ロッシュ・デ・バン PN 2020 フランス ブルゴーニュ
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
12.5 ¥4,600 アズマコーポレーション 2024/3/4

「ピノ・ノワール・ベニ・ソワ」レビュー

ワインの外観

ピノ・ノワール・ベニ・ソワの外観

透明感あるラズベリーレッド、青が少し残る

ワインの香り

グラスを回す前:イチゴジャム、ブルーベリー、草木、ハーブ(リンデン、ラベンダー)

グラスを回した後:華やかな花の香りが増す、ラベンダー、エルダーフラワー

ワインの味わい

さらりとした食感、爽やかな果実味、酸しっかり、細かいタンニンがしっかりある、ハーブや草木の風味が複雑味を与える、年産約2000本の限定。2020年で飲み頃かと思ったがまだ若いほど

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
思った以上に酸もタンニンも強く、香りに若さも感じられた。村名くらいのポテンシャルがあるのかも。大ぶりグラスでトライしてみたい。
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶり丸 20℃前後 6

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

ドメーヌ・ロッシュ・デ・バン
Domaine Roche des Bancs
生産地ブリオネ(Brionnais)はブルゴーニュ地方南東部、マコネやコート・シャロネーズ地区と同じソーヌ・エ・ロワール県の南西部に位置します。ブルゴーニュの最も美しい村の一つとしても有名な村ということ、そしてフランスで最も有名なシャロレ牛の産地としても有名です。この地は第2次世界大戦以前には約4000haの葡萄畑がありました。しかし、戦争とフィロキセラの影響でほぼ壊滅状態となり、長らく葡萄栽培は行われませんでした。しかし1989年より当ドメーヌの創始者であり起業家のジャン・クロード氏が葡萄畑の復興に取り組みます。標高350mの広陵地帯でジュラ紀後期の粘土石灰質の土壌が中心。この恵まれた環境から造り出されるワインはフレッシュで凛としています。その特徴をよりワインに表現させるために2008年からは有機栽培に取り組み、2011年にはフランス農務省認定の有機認証「ABマーク」を取得。その後、ブルゴーニュやシャンパーニュで醸造や畑を管理していたティエリー・エラン氏が加わりナチュールワインも醸造。2020年には正式にティエリー氏が当主となりドメーヌ名を「ロッシュ・デ・バン(岩盤を意味する区画名)」としました。
ティエリー氏は言います。「このブリオネの地を見渡すとシャロレ牛の牧場と野原ばかり。その中にポツンと僕の葡萄畑があるんだ。ほら、そこの牧草地を見てごらん。何の変哲もなく見えるけど、テロワールのポテンシャルはかなり高いんだ。コート・ドールなどは一面葡萄畑だけど、こういった環境で新たにワイン造りを行えることに誇りを感じている」とエネルギッシュな発言。
葡萄畑は現在総面積8haで、シャルドネ、ピノ・ノワール、ガメイ、オーセロワ、ソーヴィニヨン・グリ種などを栽培。造られるワインはAOC認定エリアではないので、全てIGPとなります。
  • ブリオネのエリア内で最も優良な区画「ベニ ソワ(神が祝福するという意味)」で造られたピノ・ノワール
    畑は標高400mの南向きの斜面に0.4ha所有。年産約2000本の限定品。葡萄の平均樹齢は30年。野生酵母にてステンレスタンクで発酵・熟成。ワイン名ベニ・ソワの意味は「神が祝福する」を意味します。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ