コルデロ ディ モンテツェモロ バルベーラ ダルバ
生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
コルデロ・ディ・モンテツェモロ バルベーラ 2019 イタリア ピエモンテ
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
14 ¥3,400 飯田 2022/4/9

破砕後、ステンレスタンクで8~10日間の発酵・浸漬。液循環を頻繁に行う。樽(フランス産とスラヴォニア産・228~5,000L)でマロラクティック発酵・4~6カ月の熟成。

コルデロ ディ モンテツェモロ バルベーラ ダルバ」レビュー

ワインの外観

コルデロ ディ モンテツェモロ バルベーラ ダルバの外観

やや透明感あり少し黒が入ったダークチェリーレッド、

ワインの香り

グラスを回す前:紫の果実、ワイルドベリー、森、スミレ

グラスを回した後:スミレ感増す、赤こしょう、山椒、カンキツ

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
バルベーラはもう少しネッビオーロ様の香りがするイメージがありましたが、フレッシュ感や果実感があります。

ワインの味わい

爽やかな口当たり、赤い果実の風味、柑橘のような爽やかでしっかりとした酸、酸が強いのでタンニンは軽く感じるものの実は歯茎にしっかりと残るくらい存在する、余韻に爽やかさとタンニンに加えペッパーや山椒を思わせる華やかなスパイスが長く続く、

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
軽快ながらしっかりと味わい深い赤です。
実はバルベーラは秋~冬向きなイメージがあります。
あまり春品種ばかり使っても、同じようなワインばかりになるのでバルベーラを入れましたが
酸の感じは春に良いなと思いました。
ただスパイス感もあるので、どの季節がベストか?となると秋でしょうか??

合う季節:秋

おすすめ温度:20℃前後

おすすめグラス:中ぶりの果実のびわ型

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

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輸入元情報

ソムリエ寺井
ポイントと思うところに私がマーカーを引いています

340年から19世代に渡る歴史を誇る、バローロの貴族階級所有のワイナリーです。将軍だったファレッティ家との婚姻で、ワイナリーを受け継いだ由緒正しい家系です。山を意味するモンテと合わさり、敷地内の小山をモンファレットと命名、ここを代表するレバノン一本杉も所有しています。一族のために代々ワイン造りが行われてきましたが、1937年からパオロ・コルデロ・ディ・モンテツェモロが瓶詰めをスタートしました。そのパオロ亡き後は、エンリコとジョヴァンニの二人の兄弟が引継ぎ、現在は、ジョヴァンニの子供たち(エレーナとアルベルト)によって運営されています。

標高300m、バローロを形成する11のコムーネのひとつ、ラ・モッラに位置し、バローロでは珍しく畑をひとまとまりで所有する生産者です。殆どの畑が醸造所から近く、最も遠い畑でも収穫から2時間以内に、また白ワインの場合は収穫から1時間以内に、醸造所に運ばれてきます。ひとまとまりの歴史的な28haから徐々と拡大し、現在は総合栽培面積が51haに至っています。先代から自然に優しい栽培を行っていますが、2013年からオーガニックへの転換を始めて、2017年ヴィンテージから全ての畑が有機栽培の認証を取得しています。
粘土石灰土壌のモンファレットはマンガンやマグネシウムが豊かで、ソフトできめ細やかなタンニンを持つバローロ・モンファレットが生まれます。また、1965年に買い足したカスティリオーネ・ファレットの2haの畑は鉄分の多い土壌で、厚みがあり余韻も豊かな長熟タイプのバローロ・エンリコⅥ(6世)が造られています。

バローロの名門による上質なバルベーラ。果実と花の芳香を持ち、ソフトなタンニンと凝縮された果実味の力強いワイン。

畑に関する情報
モンファレット他 複数地区、粘土と砂質土壌。

葡萄の栽培・収穫に関する情報
収量49~59hl/ha。有機栽培。9月下旬に手摘み収穫。

醸造・熟成に関する情報
破砕後、ステンレスタンクで8~10日間の発酵・浸漬。液循環を頻繁に行う。樽(フランス産とスラヴォニア産・228~5,000L)でマロラクティック発酵・4~6カ月の熟成。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ