ピクプール・ド・ピネをグラスに注いだ画像
生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ドメーヌ・ラ・グランジェット ピクプール 2020 フランス ラングドック
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
12.5 ¥1,590 アズマコーポレーション 2022/2/28

「地元のオイスターバーでは定番中の定番ワイン」(輸入元情報)

「ピクプール・ド・ピネ」レビュー

ワインの外観

サンプルをオープン(本来は会員ログインしないと読めない)

ピクプール・ド・ピネの色合い

輝きあるレモンイエロー、コルクにニワトリ?かわいい^^

ワインの香り

グラスを回す前:柑橘、青りんご、白い花、若干のハーブ

グラスを回した後:アミノ酸、石灰、微かにヨード

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
輸入元情報に「ガリーグからくるほんのりとしたハーブの香りを感じ取ることができます」とあるが、ガリークっぽさはコメントしておらず、感じ取ることができなかったです。修行不足。

ワインの味わい

爽やか、しっかりめの活き活きとした酸、レモンのような果実味、決して薄っぺらくなく、塩を思わせるミネラル感ある厚み、余韻に塩味と酸が長く続く

以前は、もっと酸が鋭く、ともすると酸っぱ苦いワインだったように思います。数年前に飲んだ際に、酸はどちらかというと鋭いのですが、「活き活きと力強い」と感じる程度の心地よさで、カチッとミネラリーでいいなぁと思いました。

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
ワイン単体では、酸しっかりでミネラリーなワインで、そこまで印象に残るワインではないと思います。
ただ、フードフレンドリーで牡蠣はもちろん、甲殻類、魚介類にレモンの爽やかさやハーブや野菜を使ったりする料理と合わせたい1本です。
ワインバーより、料理ありきの店におすすめです。

合う季節:やはり牡蠣の季節に^^(ミネラルあるので夏も良いです)

おすすめ温度:9℃前後

合う料理:「地元のオイスターバーで定番」→実際合います(以前試した)!
ただ、地元のオイスターバーというのは生牡蠣だと思います。日本では焼き牡蠣に合わせることが多いと思います。
焼き牡蠣にはレモンを絞ると良いです。
私は日本の牡蠣にはシャブリはそう簡単には合わないと思っており、このワインも合わないかなと思っていましたが、想像以上に合いました!

おすすめグラス:中ぶりの果実のびわ型or卵型

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

輸入元情報

ソムリエ寺井
ポイントと思うところに私がマーカーを引いています
ドメーヌ・ラ・グランジェットは、モンペリエの南西40kmに位置する、カステルノ=ド=ゲール村(人口1100人程度)にあります。50haある畑の多くは、ライムストーンを中心に、泥灰土、砂岩により構成されています。周りには、南仏のやせた土地によく見られるローズマリーやタイムなどのガリーグ(寺井:地中海沿岸のぶどう畑と一緒や周囲にローズマリーやタイム、オリーブなどの緑が多いらしく、これをガリークと言います。ガリークのある畑はガリークの風味がコメントとして挙げられることが多いです)が多くみられ、ワインからもその香りがほのかに感じ取ることができます。 オーナーのモレ氏の意思により、リュットレゾネによる葡萄の栽培を続けており、機械化により効率性を追求することはなく、土壌のポテンシャルを増加させることにより、健全なブドウを育成しています。 ~ラングドックの地場品種を頑なに守る産地~ 南仏、ラングドックの中心であるモンペリエの街から海沿いに電車で約30分。 『ピクプール・ド・ピネ』は地中海に面し、別名『ラングドックのヴェネツィア』と呼ばれているS_te(セット)※寺井:Sèteがきちんと表記されていないと思いますの街から程近い場所に広がるアペラシオンです。また、アペラシオンの名前にもなっている品種・ピクプールをはじめ、ラングドック固有の地場品種が栽培されている場所です。

地元のオイスターバーでは定番中の定番ワイン。
南仏の伝統品種ピクプールは、しっかりとした酸が特徴で、ガリーグに由来するほんのりとしたハーブの香りを感じ取ることができます。豊富な酸とミネラルを含んだ味わいは魚介類との相性もよく、地元民により多く消費されるワインです。

〜テイスティングコメント〜

ハツラツとした酸、塩気を感じる事ができ、ハーブと柑橘系の爽やかなニュアンスが心地よく広がります。

土壌 粘土石灰土壌
株密度 4,000本/ha
仕立て方 コルドンロワイヤル
収穫量 40hl/ha
畑の特徴 地中海に面した湖=トー湖から内陸に約10Km。ハーブが自生する森に囲まれた畑。
収穫 手摘
発酵、発酵温度 温度コントロールが出来るタンクを使用。12度で発酵。その後、約1か月間、澱と共に保存。
合わせる料理 魚介全般