「シャトー・トゥール・ド・ミランボー キュヴェ・パッション・ルージュ」の香りや味わいコメント

シャトー・トゥール・ド・ミランボー キュヴェ・パッション・ルージュ ワインコメント一覧

「シャトー・トゥール・ド・ミランボー キュヴェ・パッション・ルージュ」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
デスパーニュ Mr80%、CS10%、CF10% 2020 フランス ボルドー
Alc 参考価格(税別) 色 輸入元 試飲日
14 ¥3,800 赤 モトックス 2026/9/29

「シャトー・トゥール・ド・ミランボー キュヴェ・パッション・ルージュ」レビュー

ワインの外観

シャトー・トゥール・ド・ミランボー キュヴェ・パッション・ルージュの外観

青がやや残るダークチェリーレッド、粘性強め

ワインの香り

グラスを回す前:カシス、ブルーベリー、針葉樹、少しピーマン、黒胡椒

グラスを回した後:鉛筆の芯、黒胡椒のニュアンス増す、少し煙の印象も

ワインの味わい

ややしっかるめの食感、完熟感ありつつもタイトでひきしまった果実味、酸が力強く、タンニン中程度、森林を思わせる清涼感、キナの樹皮やオレンジの果皮、スパイスのニュアンス、余韻にスパイス風味が広がる

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
現在流通は、2020年と2022年。2020年でも香りに最初若さを感じた。ポテンシャル高い反面、最新ヴィンテージは若すぎる可能性もある。
季節 グラス 温度 軽重度
(10段階)
夏 大ぶりびわ 9-13℃ 6

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

あのモン・ペラで世界を驚かせたワイナリー

「オーパス・ワンに肩を並べる」と神の雫で大絶賛されたことから日本で一躍人気ワインとなったシャトー・モン・ペラ。実は、それ以前から長い間高い評価を浴び続けてきたワイナリーでもありました。「グラン・クリュと同品質ながら、格別魅力的な価格」(デキャンター誌)、「品質と繊細さは他のすべてのワインを圧倒している」(マスター・オブ・ワイン ジャンシス・ロビンソン氏)等、著名な評価誌や評論家から絶賛の声を受けてきており、1864年からガイドブックなどに名を残してきました。

オーパス・ワンの生みの親モンダヴィ氏との出会いで改革

そんなモン・ペラを生み出す前身となったのは、先代のジャン・ルイ・デスパーニュ氏。型破りで知られる彼は、アメリカ大陸でヒッチハイクの旅をしつつ現地のワイナリーで仕事をしながら生計を立てていました。そんな中、オーパス・ワンを生み出したロバート・モンダヴィ氏と出会います。ここで覚えたカルフォルニアの最新のワイン造りをボルドーに戻り導入。例えばステンレスタンクを右岸の生産者としては初じめて取り入れ、その結果注目に値するピュアな果実味をまとったワインの生産を実現することとなりました。
これはまさに、ボルドーのテロワールと当時の最新技術との融合による化学反応です!

白のピュアさを求めるため工夫

長年、英国航空のビジネスクラスワインとして採用されていた白ワイン(レゼルヴ白)ですが、そのピュアな果実味を実現する工夫が随所に隠れています。
例えば、畑は北向き斜面を選んでいます。これはブドウがゆっくりと成熟することで、糖度の急激な上昇を抑え収穫までにフレッシュ感をしっかりを残すことに繋がります。
また、通常一度でしかしないデブルバージュ(清澄)作業を、トゥール・ド・ミランボーでは二度行います。時間をかけて行うことで、クリーンでありながら旨味などの厚みを白ワインにもたらすことができます。この味わいが高い評価を受ける要因なのですが、一方で酸化や汚染のリスクが避けられない作業でもあり、多くのワイナリーでは敬遠されます。ミランボーの長年の経験と技術力が、このこだわりを守り続けることのできる糧となっています。

銘醸地サン・テミリオンと地続きだった!

ボルドー内陸に位置し、広大なエリアに広がる産地アントル・ドゥ・メール。トゥール・ド・ミランボーが位置するのは、同エリア北部の境界にあたるドルドーニュ川沿いです。このエリアは川を挟んで、右岸の銘醸地でもあるサン・テミリオンに対峙する場所に位置します。地質学的には、ミランボーの位置するエリアはその昔サン・テミリオンと地続きであり、オーゾンヌなどの銘醸ワインを産む土地と同じ土壌を持っていることがわかっています。つまり、ミランボーはポテンシャルを秘めた畑を持っているのです!

世界を驚かせた高密植・新樽醗酵・オクソラインで生まれる超ド級ワイン「ジロラット」

このワインを語らずしてトゥール・ド・ミランボーを語ることは、もはやできないでしょう。2001年が初ヴィンテージの「ジロラット」は、シャトー・トゥール・ド・ミランボーの畑の中でも特に優れた、1ヘクタール当たり1万本という高密度の区画から、1本のブドウ樹に対して2~3房のみという低収量で栽培されたメルローを丁寧に除梗し、なんとそのままオークの新樽に放り込んで醗酵を行います。完熟して今にもはちきれんばかりのブドウが入ったオーク樽は、今は「オクソライン」として世に知られる回転式ラックに設置されます。醗酵の期間中ゆっくりと回転させることで、ブドウ果汁は樽と接触し、樽のタンニンが果汁のタンニンとよく溶け合い、結果的にワインはスケールの大きな、それでいて滑らかなワインへと進化します。そのワインはロバート・パーカー氏に「未だかつて、たいした名声もないアペラシオンでこんなに華々しく成功した者はいないだろう」と言わしめ、世界中の評価誌に注目を浴び、現在もボルドーのプリムール・テイスティングではメドックやサン・テミリオンなど銘醸シャトーと並んで評価されるジロラットは、こうして誕生したのです。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、
プレゼントワインショップ
を設立。

  • 北九州「技の達人」認定者
  • 福岡県知事表彰 受賞
  • 技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
  • レストランサービス技能士1級
  • 日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ

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