「グエリエロ ビアンコ」の香りや味わいコメント

「グエリエロ ビアンコ」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
アジェンダ アグラリア グエリエリ ビアンケッロ90% ヴェルディッキオ10% 2021 イタリア マルケ
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
14 ¥3,300 アズマコーポレーション 2025/2/7

「グエリエロ ビアンコ」レビュー

ワインの外観

グエリエロ ビアンコの外観

濃いめのレモンイエロー

ワインの香り

グラスを回す前:南国果実、パイン、パパイヤ、黄色い花、蜂蜜

グラスを回した後:清涼感とミネラル感増す、レモン、ミント、蜜蝋、木炭

ワインの味わい

厚めの食感、完熟した果実味にしっかりした酸がパインやマンダリンオレンジを思わせる、蜜蝋っぽさに加えダージリンやシナモンのようなスパイス感、複雑で厚みあるが全くボッテリしていない、冬に良い厚みだけど春にもおすすめ、定番にするか迷うほど良い

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
果実味満載で分厚いのにスタイリッシュ
樽感さほど感じないがトロピカルさあり厚みあるのは、15%使用の遅摘みぶどうのおかげ?CHの厚みとはまた違うのも好印象
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶり丸 9-15℃ 7

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

ビアンケッロ・デル・メタウロDOCはマルケ州北部、ペーザロ・エ・ウルビーノ県をアドリア海に向かって流れるメタウロ川に沿う丘陵地帯のみに広がる限定されたワイン産地で1969年にDOCとして認可を受けました。2016年現在、栽培面積は244ha、16件のワイナリーしか存在しません。ワインは土着品種のビアンケッロ種を95%以上使うことが義務付けられています。メタウロ川流域のワインは昔から美味しいことで知られていて、ローマの歴史家タキトゥスは第二次ポエニ戦争におけるメタゥルス(メタウロ)の戦い(紀元前207年)について「この戦いのカルタゴ軍の敗因は、戦場だったメタウロ川周辺に漂う白ワインの芳しい香りとその味の虜になってしまったから」と書き記しています。 アジェンダ・アグリコーラ・グエリエリは19世紀後半にグエリエリ家によって創業された大農家で、アドリア海から内陸10kmの位置するチェラーザ村近郊で葡萄畑45ha、麦畑120ha、オリーブ畑30haを所有します。現在は5代目のルカ・グエリエリ氏と息子のアルベルト氏、娘のマリア・ジュリア氏が中心となり、その他25人の信頼できる通年通して働く社員と共に、全て自社畑から造られるワイン、乾燥パスタ、オリーブオイルを製造しています。環境に配慮した自然な農業を心がけており、農薬は使用しません。またファームハウスの屋根にあるソーラーパネルにより電量を賄っています。
ワイナリーの魂が宿るマルケの土着白葡萄のブレンドワイン

グエリエリがマルケのテロワールを最大限に表現するために、マルケの土着品種ビアンケッロとヴェルディッキオをブレンドした特別なワインです。全体の85%は9月中旬に収穫し、残りの15%は10月初旬に遅摘みしています。数時間の短いスキンコンタクト後に、ステンレスタンクで発酵させ、セメントタンク(10か月)とフレンチオーク(4か月)で熟成させています。

〜テイスティングコメント〜

明るい黄金色で、香りは黄桃やハーブ、バニラも感じます。濃厚でありながら滑らかな口当たりで満足度が高いです。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ