ル スクレ ド サンタンドレ ガイヤック ルージュ

「ル スクレ ド サンタンドレ ガイヤック ルージュ」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ダーム ド サッラシ ブローコル、シラー 2022 フランス 南西地方
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
14.5 ¥4,500 稲葉 2026/5/19

「ル スクレ ド サンタンドレ ガイヤック ルージュ」レビュー

ワインの外観

ル スクレ ド サンタンドレ ガイヤック ルージュ の外観

奥が透けない程濃いダークチェリーレッド、青は抜け気味、もや、粘性高い

ワインの香り

グラスを回す前:カシス、ブラックベリー、黒いスパイス、クローヴ、インク

グラスを回した後:血液、レバー、ポリフェノール、ダークチョコ、奥に森のような清涼感もある

ワインの味わい

滑らかながら力強い食感、凝縮感ある果実味は力強く、屈強なタンニンは収斂性がある、タンニンと別にダークチョコやエスプレッソのようなビター成分、酸も強く、全体として力強い赤だが洗練された感じより骨付き肉を頬張りたくなる素朴さがある

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
このワインに適したヴィンテージにしか生産されない限定品
ブラインドのイメージは仏ボルドーっぽいがどこか違うという感じ。バランス良く、ハイレベルなワイン。もう少し熟成したものを飲んでみたい
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶりびわ 19℃前後 8

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

冷涼な気候と石灰質土壌がもたらす酸と、複数品種のブレンドがもたらすハーモニー
驚くべき品質のガイヤックの知られざるワイン

ダーム ド サッラシは、フランス南西地方ガイヤックのスエル村にある家族経営の生産者です。自然との共存に重点を置きつつ、品質重視のワイン造りを行っています。1985年、ブルーノ モントルが家族の畑を一部引き継ぎ、「ドメーヌ サン タンドレ(Domaine Saint Andre)」を設立し、ワインの生産を始めました。その後、徐々に規模を広げていく中で、ワイナリー名を家族の名前にちなんだ「シャトー モントル(Château Montels)」に変え、様々なテロワールのワインを生産するようになりました。2018年末に国外(アメリカ、イタリア、ニュージーランド)やコルビエールで経験を積んだブルーノの娘、マリーがドメーヌに戻り、ワイン造りに参加するようになりました。マリーは、「シャトー」という重みのある名前が自分たちの日常生活に馴染まないと考え、2022年に現在の「ダーム ド サッラシ(Dames de Sarrasi)」に変更しました。「ダーム」は女性たち、「サッラシ」はモントル家の祖先が住んでいた土地の名前です。現在のワイナリーの繁栄には、祖先の女性たちの畑に対する功績が欠かせなかったことから、彼女たちへの敬意を込めて名付けました。現在はブルーノと娘のマリーが主な作業を行なっていますが、2024年夏にブルーノが引退するため、今後はマリーが牽引することになります。

生物多様性を保った豊かな自然に囲まれた畑

畑は標高300mの石灰岩の台地、コルドーシュルーシエルに位置し、隣接する4つの村に分かれています。4つの村は5km圏内にあり、豊かな自然に囲まれています。畑面積は15ha、有機栽培を行っています。ワイナリーがあるスエルはガイヤックのアペラシオンの中でも最も白亜(チョーク)を豊富に含む土壌のひとつで、酸を保つことができ、暑い年でもワインにフレッシュさを与えてくれます。アマラン(Amarens)、フローセイユ(Frausseilles)、スエル(Souel)の一部はセルー(Cérou)渓谷からの冷たい霧が出る急斜面の谷に隔てられており、この斜面の葡萄は8月中旬の朝霧の恩恵を受けるため気温が下がることから、白ワインの生産に適しています。一方、ヴェール(Vère)渓谷側に位置するスエルの一部とドナザック(Donnazac)は日照が良く、粘土質が多い土壌のため、赤ワインの生産に適しています。

ダーム ド サッラシでは、畑の周辺に生物多様性が豊かな環境があることが非常に重要であると考え、様々な取り組みを行っています。畑の区画の大部分は生け垣や林に囲まれており、森や草原に隣接しています。こうした環境が、鳥や昆虫の大切な生息地となっています。特に近年続いている暑く乾燥した夏の間、生け垣は鳥たちのシェルターになります。区画の端に草地を残すこと、何も植えていないスペースを残しておくこと、畝の間に交互に草を生やすこと、これらはすべて、近くに巣を作る鳥や野生のミツバチの生育のために必要なことです。カヴァークロップにはもちろん実用的な意味もあり、これらをすき込むことで土壌流出を防ぎ、土壌に窒素(栄養)を与えることができます。

また、様々な種類の植物を植えることは生物多様性を保つのに必要だと考えており、2019年より畑の周辺に様々な樹木や低木(コナラ、セイヨウヒイラギガシ、コブカエデ、ヘーゼルナッツ、スピノサスモモ、テイハイノバラ、エゾウワズミザクラ、エルダーフラワーなど)約800本を植樹しました。ブルーノとマリーは、日々の天候、畑の注意深い観察が重要だと考えています。剪定から収穫まで、年間を通じて畑の仕事はすべて手作業で行っています。カビなどの病害を防ぐために葡萄樹の風通しを良くする必要があります。そのため、剪定作業を厳しく行い、不要な枝や葉を落とし、密集した房をカットして対策しています。手がかかるから畑だからこそ、正確かつ厳しい選別、病害を防ぐためには手作業が不可欠だと考えています。「自然は素晴らしいものを与える一方で、試練も与える。ヴィンテージはワインのクオリティに大きく影響します。私たちは、それを受け止めてワインを造っています」とマリーは話してくれました。

ダーム ド サッラシの赤のトップキュヴェです。このワインに適したヴィンテージにしか生産しません。ヴェール渓谷側のスエルとドナザックにあるブローコルの畑の中の最良の区画を選んでいます。畑の標高は280~300m、南西向き、粘土石灰質土壌です。葡萄の樹齢は20~40年です。完熟した葡萄を選別しながら手摘みで収穫し100%除梗します。発酵は野生酵母を使い、ステンレスタンクに入れ25度に温度管理しながら1~2ヶ月行います。600Lの樽(100%新樽)で23ヶ月熟成させます。イチゴやカシスのフルーティなアロマに樽熟成による甘いスパイスの要素が混ざっています。口に含むとふくよかで、心地よいフレッシュさがあり洗練されています。上質なタンニンがあり、熟成するにつれてさらにしなやかになります。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ