
今、日本中で新型コロナウルスに脅威しています。
飲食業は2月くらいから客足が減り、4月の緊急事態宣言で自粛をしたり、営業していてもお客様がいらっしゃらない状態となり、大打撃を受けました。
5月下旬にやっと全国で緊急事態宣言は解除されたものの、以前の半分でもお客様がいらしているお店はまだ良い方で、多くの店は半分以下ではないでしょうか。まだまだ復旧には程遠い状態です。
今日は、そんなコロナ禍の中での営業に必須のマスクで、夏用に良いマスクを見つけたのでお伝えしたいと思います。
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飲食業のマスク
私は、提携レストランではコンサルタント兼支配人として現場で接客も行ったりしています。
2020年6月現在、おそらく多くの飲食店でマスクをつけて接客をしていると思います。
私が現場に立っているレストランは、どちらかというと特別な日にお越しいただくフランス料理店で、非日常感を味わっていただくためにはマスクを着用するべきなのかどうか当初はかなり迷いました。
しかし、お客様の安全が守られなければ、非日常も何もありません。
なので、厨房スタッフはもちろん、私たちホールスタッフもマスクをつけて接客をしております。
当初は不織布のマスク(いわゆる使い捨てのマスク)をして、その後マスクが市場から減ってしまってからは、布製のマスクをして接客をしております。
飲食業は動き回るので暑いし息苦しい
私たち飲食業は接客時に、実はかなり動き回っており、3月、4月の時点でマスクをつけての接客はかなり暑く息苦しく、ハァハァ言いながら接客をしていました^^;
そして5月になると、もうどうにもなりません。
私のいるレストランは通常は1階フロアで接客しているのですが、ご予約状況によっては二階にお客様をご案内することもあります。
こうなると、マスクをしていない例年でさえ、ホールスタッフは涼しげに接客するのに一苦労です。
それがマスクをして接客するとなると、地獄のような環境です。
5月にこれが2度ほどあり、スタッフとこのままでは夏はの二階の接客は無理だと話しておりました。

マスクをする意味
そもそも解決策といってもマスクやそれに代わるものに求める効果が分からなければなりません。
そこでまずはマスクをする意味について調べ直しました。
よくマスクは自分を守るためにはあまり意味がなく、人に移さないためにするものだと言うことを聞いたり読んだりすることがあります。
何となくイメージでは、“うがい”が風邪予防、インフルエンザ、コロナウイルスに有効というくらいですから、喉や鼻の粘膜にウィルスが付着しないことを防ぐためにマスクをした方が良いのではないかと思ってしまいます。
また、
自分を守る効果は無いのに人に移すのを予防する効果はある(!?)
という一方通行の効果がなぜ起こるのでしょう。
調べていくとどうやら、マスクの効果についても有効説、無効説などいろいろなものがあるようですが、科学的、統計的に効果が必ずあるという状況には至っていないようです。
その中で、統計的、医学的に通説になっているのが自分を守る効果は乏しく、人に移さない効果はありそうだというもののようです。
マスクの効果が一方通行な理由
なぜこのマスクの効果の一方通行が起こるのかに対してはあるサイトで
「まず、毒を塗った鉛を詰め込んだ散弾銃と、厚さ5mmの鉄でできたマスクを用意します。さて、自分がマスクをするのと、銃口にマスクを設置するのと、どちらがより効果的でしょうか?」
という文章を見て、なるほど!と思いました。

皮膚に付着しても大きな影響は無いが粘膜に入ると悪影響を及ぼす液体の入った噴射装置に対して
↓
口と鼻を守るためにマスクをつける?
or
そのマスクを噴射装置につける?
もちろん噴射装置につけますよね!
私は医療関係者ではないので、これ以上の詳しい説明はできませんし、先程の私の例えが適切かどうかはわからないのですが、なんとなくなるほどと思ったので書いてみました。
なので、口から出る飛沫を相手へ向かわせないガードがマスクの効果ということですね。
なるほど、今よく見かける透明シートで受付なども納得です。
夏のマスク問題を解決するために発見したけど採用しなかったもの
話をもとに戻します。
飲食業の夏の接客をクリアするため、まずは夏用に暑くならないマスクを探してみました。
すると夏用に冷感素材で作ったマスクや絹のマスクなどがヒットしました。
また、検索して多く出てきたのはユニクロのエアリズム素材を切って、自作したマスク。Twitterなどでユニクロさん、ぜひ作って!という声も多いようです。なるほど、涼しいかも・・・。
私どものレストランでは、どれも真夏の接客にはちょっと厳しいかもしれないけど、贅沢は言っていられません。
普通のマスクよりははるかに良さそうなので、1つ試してみようかと思っていました。
そんなときに見つけたのが次のアイテムです。
フェイスシールド
そう!フェイスシールド!!
よくよく考えると、テレビなどで(飲食業だったかどうか覚えてないけど)、こんな感じのものをつけて仕事をしているVTRを何度か見かけていました。
ネットで取り寄せてみようかと思っていたところ、なんと近所のドラッグストアで発見^^
しかも、値段は意外と安く、300円もしませんでした。
早速購入し装着してみました。
「うーん、えらい視界が悪いぞ!?」
と思ったのですが、これは保護フィルターがあったため(^^ゞ
この保護フィルターを外せばとてもクリアな視界になりました♪
これだと口から出た飛沫は全面のシールドに防がれ前方には飛びにくいだろうなと思います。
飛沫感染と別にエアロゾル感染という言葉を、新型コロナ禍の中、初めて聞いたのですが、このエアロゾルはさすがに飛んでしましょうでしょう。
しかし、前方には飛びにくいこと、マスクでもエアロゾルは防げないらしいことを考ええると十分代用してよいのではないかと思います。呼吸は息苦しくなく暑くもないのが嬉しいです。
フェイスシールドの問題点
ただ問題点もいくつかあります。
フェイスシールドは、座敷やバーカウンターでの接客にはとても向いていると思います。
なぜなら、座敷では膝つき接客をすることが多く、バーカウンターの中(内側、サービスマンが立っている側)の床はお客様のいる床より低いことが多いからです。
つまり、お客様より下側からの接客、目線が見上げるような接客になり、フェイスシールドで飛沫を防ぐ効果が高いと思われるからです。
ただ、私がいるようなレストラン(テーブル席のお客様への接客)では、お客様は椅子に座っており、私たちは立って接客するのでお客様の顔は私たちの目線よりかなり低い位置にあります。
フェイスシールドは下側(あごの下部分)が開いているため、見下ろすような接客だと料理説明なので飛沫が若干下に飛んでしまうのではないかと不安になってしまいます。
続いての問題点は、おでこにフェイスシールドのスポンジ部分を当てて固定するのが暑いことです。
付け始めは気になりませんが、時間が経つと想像以上に暑かったです。
もう一つ問題点があります。それは・・・
仰々しい(ぎょうぎょうしい)(>_<)
当初マスクをするのをためらったように、表情、笑顔は見える接客にはなるものの、非日常空間にいらっしゃったお客様にこの未来空間のようなといいますか、ロボットのようなフェイスシールドをするのはちょっとためらってしまいます。
結局、振り出しです。
何か良いものないかなぁと再び探していると、今度こそ見つけました!!
夏のマスク問題を解決!「透明マスク」

ネットで見つけた透明マスク!!
なんだこれ!すごい!
と思って見ていると、新型コロナ禍より以前から医療用や、食品取扱い者用に売られていたもののようです。
値段は、10個入りで2000円弱、これも思ったより安いぞ!
提携レストランのオーナーシェフと話して、1個200円もしないなら、レストランのスタッフみんなに1つずつ配れるし、10個入りを試しに買ってみようということになりました。
顎の部分が白い物や青い物があるようですが、できれば透明がいいなと思って探していました。
でもアマゾンのレビューなどを見ると、ここの色の部分は送られてきた段階で写真と違うことも多いようです。
そしていざ買おうと、アマゾンでクリックしてみると・・・
到着指定日が7月からしかできない!?
もう一度商品ページに戻ってみてみると、現在品切れで7月3日以降でないと届かないようでした。
他にもアマゾンでいくつか見たのですがやはり7月以降、すぐに届くものは値段が倍以上になってしまいます。

楽天などで調べてみても、やはりすぐに手元に届くものはかなり高額で、他は7月に届くものばかりでした。
困ったなぁと探していると、『お届けの目安:3~5営業日以内に出荷』と記載されているお店を発見!!
しかも福岡県のお店(プレゼントワインショップは福岡県のお店です)です♪
早速電話をしてみると(5/28)、6月1日に入荷するので、入荷次第発送できるとおっしゃるじゃありませんか^^
ラッキーです!
しかも値段も今まで見たお店で1番安いかも!!
10枚でなんと\1, 280円(税込)でした!※6月5日現在、もう完売です
透明マスクをつけた感想
6月2日には私の手元に届き、早速レストランスタッフと試してみました。
ネット上にはまだ口コミが少ないのですが、
これ、めちゃめちゃいいです^^
口元の通気性はいいし。接客時に飛沫は下方には飛びにくいと予想します。
顎の部分に固定することになるので、長時間着けていると、顎の部分に違和感があったり、痛くなったり、跡がついたりするかもしれませんが(笑)、私たちの接客時の表情、笑顔も見ていただけるし、本当に良いのではないでしょうか!(中には「笑顔の見えるマスク」という名前で販売しているお店もあるようです)
作りも思ってた以上にしっかりしていて、耐久性もありそう♪
唯一の問題点というか、どうかなと思ったのは、お客様によっては口の上側が空いているのを不安に思う方もいらっしゃるのかな?というところでしょうか。
実は、ネットでマスクの効果を調べていたら、自分を守ることも、人にうつすかどうかも、よほどの至近距離でないとマスクをするかどうかでは大差はなく、それ以上に目、鼻、口を触らないこという医者の解説も多かったのですが、医学的なことと精神的な部分って必ずしもリンクしないのが難しいところです。
ただ、マスクをしているせいで死亡してしまった中国の方の例や、これから熱中症なども心配なので外ではマスクは不要だと報道されていることなどを踏まえて、レストランのスタッフの健康も重視させていただき、スタッフ一同、これをつけて接客させていただこうと考えています。
おまけ ~子供達や一般の方にもオススメ~
小学生の娘が、学校に行くのにマスクが必須なのですが、「学校で暑いし、苦しい」と言っていました。
プレゼントワインショップ用にも10個入りを購入していたので、娘にこれをつけて学校に行きたいか尋ねてみると、行きたいと答えます。
新しく中学生になった息子は恥ずかしいようで。透明マスクはしなくていいと言っています。
分からなくもないです。私も中学生なら恥ずかしかったかも^^
でも、「そのうち全国で付ける人が増えるよ。そしたら着けたら?」って言っています。
私は娘に
「じゃあ、明日これ持っていって、先生にマスクをこれにしてもいいか聞いてごらん。」
と言いました。
翌日、娘が「先生に聞いたら、いいって♪」と言うので、それ以降、透明マスクをつけて登校しています。
娘も「暑くないし、すごく良い」と言っています。友達に何か言われたりしなかったか尋ねると、「いや別に?」と言っていました。
娘が通う小学校は、本当に良い環境で友達同士も仲良く、いじめもないだろうなと思える明るい小学校です。
娘は新型コロナで登校禁止の期間ずっと、学校に行きたい学校に行きたいと言っていて、何度も学校に行く夢を見ていて不憫でした。
今年は夏休みいらない!学校に行きたい!!
とも言っていて、やっと行けるようになった日にはウキウキして朝5時目が覚めたそうです(笑)
行くのが楽しい学校にしてくれている先生方には本当に感謝です!!この学校でよかった🏫
・・・と、また話が脱線しましたが、小学生の娘にもこの透明マスクは大好評です^^
透明マスクの入手方法
さて、夏におすすめの透明マスクについて書いてきました。
ただ、この記事を書いている時点でネットでも買える店はどんどん減っているように感じます。
実は、私は地元の北九州の飲食業の仲間に分けられるようにと追加で買ってストックしています(これは顎部分は白です)


発送は、箱に入れると送料の方が高くなってしまうのではないかと思います。でも、壊れるリスクを了承してくださるなら定形外とか、ワインと同梱とかでも発送します。
一応、私が買った店のリンクを貼っておきますね!
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あと、楽天、Amazonで一覧で一括で探せるリンクです。
では、全国の飲食業の皆さん、まだまだ大変ですが、一緒に頑張って、私たちの大好きな飲食業を続けらるように過ごしていきましょう!
この記事を書いている人
OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ
寺井 剛史(てらい つよし)

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ