「ピノ・ブラン BIO」の香りや味わいコメント

「ピノ・ブラン BIO」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ジョン・ベッカー ピノ・ブラン、ピノ・オーセロワ(ピノ・ブランの変異品種) 2022 フランス アルザス
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
13 ¥3,500 カリテ・エ・プリ 9/30/2024

「ピノ・ブラン BIO」レビュー

ワインの外観

ピノ・ブラン BIOの外観

やや淡めのレモンイエロー

ワインの香り

グラスを回す前:レモンや和梨のような爽やかで瑞々しい香り、白い花、ハーブ、少し温度あがると綿菓子のようなふわっと感も

グラスを回した後:ミント、薄荷、ラムネを思わせる清々しさ、白い花の華やかさに花粉のような複雑さ

ワインの味わい

香り印象より厚みある食感、白い果実の果実味は若干の糖度を伴いマイルドで滑らか、酸はやや強いが甘みがマスキング気味でさほど酸を感じない、後半にはシャキッとしたミネラルがあり、最初の厚みは感じず余韻は爽やか

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
甘みあるのにスッキリでスイスイ飲める
最初、香りやや乏しいと感じたが、空気接触のおかげか若干の温度上昇のおかげか分からないが、広がり出る。香り印象より丸みある味わいで、若干の糖度も心地よく、飲みやすさある、ワイン慣れていない人にめちゃウケそうなワイン
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
中ぶりびわ 7-13℃ 5

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

13代の実力が造り出すアルザスの銘酒

1986年、当店が初めてフランスからワインを輸入した記念すべき生産者。
ドイツとの国境近くのフランス・アルザス地方で約400年もの歴史を持ち、地元では町長を勤めたことがあるほどの名家として知られるベッカー家。しかし、彼らがフランス中で知られるのはそのワインの品質の高さからです。有名レストランや美食通のお店に行けば頻繁に目にするほどワイン造りではその名が知れ渡っています。
ベッカー家は観光地としても名高く美しいゼレンベルク村に1610年から続いており、アルザスでも最も古い7つの家族のひとつとして葡萄を栽培していたことがわかっています。ベッカー家のワインはさっぱりとした口当たりと凝縮凝縮された葡萄のエキス分の高さが特徴です。
その品質はアルザスの名門ユーゲル家と双璧をなすほどで、パリの「農業品質競技会」やマコンの「フランスワイン競技会」アルザス、コルマール地域の「ワイングランプリ品質競技会」などで数々の金賞を受賞し、フランス国内のみならず、ヨーロッパ諸国やアメリカの有名レストランなどでも 認められています。

先祖代々ベッカー家に受け継がれたノウハウ

先祖から受け継がれたノウハウと大地の恵みを子供たちの代にも受け継いでいきたいという想いから、1999年より完全有機ワイン(BIO)に切り替えました。そんな家族への想いと強い団結によって葡萄栽培から醸造までを手がけています。
現在は長男で醸造担当のジャン・フィリップ、次男で葡萄栽培の専門家フランソワ、そして営業担当で七ヶ国語を話す長女マルティーヌ3姉弟で運営しており、家族で協力し合っておいしいワインを作り続けています。

詳細

元より伝統あるベッカー家ですが、長男フィリップと次男フランソワの代になり、ビオ(有機)のワイン作り、新しい取り組みによりめきめきと頭角を現しています。丁寧な手摘み、選果による繊細な味わいの中にブドウの旨味を感じられるそんなこだわりの1本です。

特徴

ライチ、カリン、白い花の驚くほどの華やかな香り。
華やかな香りに圧倒されますが、非常にバランスの取れた味わいで、豊かな果実味と濃い旨みを爽やかな酸味が引き締めており、まさに美食家の為のワインといった味わい。
飲むほどにワインの美味しさを実感する味のあるワインです。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ