「シャブリ プルミエ クリュ コート ド ジュアン」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ドメーヌ コルボワ CH 2022 フランス ブルゴーニュ
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
13 ¥5,800 稲葉 9/19/2024

「シャブリ プルミエ クリュ コート ド ジュアン」レビュー

ワインの外観

透明感あるレモンイエロー、思ったより濃くない

ワインの香り

グラスを回す前:和梨のシャキッと感に洋ナシの丸みが共存、白い花のふんわり感に岩塩のようなミネラル

グラスを回した後:蜂蜜、柑橘、ハーブ、時々これシャブリ?くらいボリューミーな1級あるが、これはシャブリらしいタイトさ

ワインの味わい

軽快ながらも厚みある食感、熟度ある果実味、清々しく強い酸は全く鋭くない、白い花を思わせる華やかさに石灰や岩塩のようなカチッとしたミネラルが一体化し、後半には再度果実味が広がり軽快なのに実は果実味たっぷりだと再確認できる

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
苦手な人はいないだろう白
ワイン飲みなれていない人に勧め易い高級ワイン。個性強すぎないし、多くの人が白に思う爽やかさがしっかりありつつ、果実味もしっかり。
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶり丸 9-15℃ 6

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

中世の面影を残す小さな村、シトリー ル フォールのワイン
ドメーヌ コルボワは、ブルゴーニュのヨンヌ県オーセロワ地区に位置する、シトリー ル フォールの家族経営の生産者です。シトリー ル フォールは、シャブリから12kmほど南西に位置し、非常に古くからワイン造りが行われていた歴史的な村です。人口はわずか300人ほどで、葡萄畑の面積は合計で約80haほどしかありません。コルボワ家は4世代にわたり葡萄栽培を行ってきました。バンジャマンの父、ミシェル コルボワは1970年まで両親と共にワイン造りを行っていましたが、2haの畑と共に独立し、1988年に自身のドメーヌを設立します。2001年には、ミシェルの息子であり、現在のオーナーであるバンジャマンがワイン造りに加入しました。バンジャマンは、私たちが訪問した際に「ワイン造りで最も重要なことは何だと思いますか?」と質問した際、次のように答えてくれました。「私たちは、オーガニック栽培なので化学的な対策が出来ません。そのため、まずはワインが造れることが何よりも重要です。もちろんワインの品質はとても大切ですが、気候変動や天候不順などがある中で、まず何よりも葡萄が収穫できること、そしてワインが得られることこそが重要だと考えています」。

栽培について
ドメーヌ コルボワは現在、シトリー ル フォールとシャブリに合計20haの畑を所有しています。シトリーには13. 3haを所有しており、その内訳はシャルドネが4. 1ha、アリゴテが4. 6ha、ピノ ノワールが4. 6haです。シャブリには6. 7haを所有しており、その内訳はシャブリが5. 6ha、プルミエ クリュが1. 1haとなっています。シトリーの土壌は、このエリアに典型的なキンメリジャンの石灰岩とマール(泥灰土)です。ドメーヌの設立当初は混合農業を実践しており、葡萄栽培の他に穀物やサクランボの栽培、酪農を行っていました。HVEのレベル3を取得しており、高品質の葡萄を得るため、厳しく収量を制限しています。通常、1つの枝に3つの芽が出ますが、芽かきによって真ん中の1つを取り除きます。収穫はすべて機械摘みです。

醸造について
バンジャマンの祖父ポールの時代はサクランボの栽培がメインだったため、ワインは少ししか生産していませんでした。また、当時はバルクでの販売だけでしたが、1968年からは、このエリアではいち早くドメーヌ元詰めでの販売をスタートさせました。選別酵母を添加せず、野生酵母のみでアルコール発酵を行います。白ワインの発酵と熟成は、主に温度管理されたステンレスタンクで行いますが、「シャブリ ヴィエイユ ヴィーニュ(FC-920)」と「ブルゴーニュ シトリー ブラン アルモニ(FC-923)」では木樽も使用しています。発酵タンクが置かれているセラーの天井には穴が開けられており、上の階でプレスした果汁を、この穴からつないだホースを通して、上から下へと重力を利用して移動させるグラヴィティ―フロー システムを採用しています。これにより、果汁にストレスを与えないようにしています。木樽は228L、500Lのものを主に使用していますが、2022VTは、タランソー社製の12hLの樽を実験的に1樽使用しています。バンジャマンはこの樽について、「樽香がほとんどつかず、とても洗練された味わいで風味の持続性が長く、ワインが持つ特徴を保ったままで熟成出来るというとても良い結果が得られたので、数ヶ月後にもう一つ同じ樽を買い入れる予定です。数年後には、この樽がさらに増えて7~8樽くらいになるでしょう」と話していました。この樽の導入によって、今後の品質向上がさらに期待できます。

シャブリのプルミエ クリュ「コート ド ジュアン」はシャブリ村の南西、モンマンの近くに位置しています。土壌はキンメリジャンの粘土石灰質です。コルボワが所有しているのはクールジ村の約1.1haの区画で葡萄の平均樹齢は25年、栽植密度は6,000本です。収穫は機械で行います。発酵は野生酵母を使います。フレッシュさを保つために発酵、熟成共にステンレスタンクで行います。熟成は綺麗な澱と共に7ヶ月行います。グリーンを帯びた淡い黄色、白い花や柑橘系の果実にミネラルの要素が素晴らしく調和しています。口に含むとフレッシュでバランスが良く、グレープフルーツを思わせる柑橘系のフレイバーが広がります。長く心地よい余韻が感じられます。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ