サン・モン エリタージュ・ルージュ

「サン・モン エリタージュ・ルージュ」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
プレモン タナ70%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%、
ピナンク10%
2018 フランス 南西地方
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
14 ¥1,900 フィラディス 6/2/2024

「サン・モン エリタージュ・ルージュ」レビュー

ワインの外観

サン・モン エリタージュ・ルージュの外観

やや青の残るダークチェリーレッド

ワインの香り

グラスを回す前:ひきしまった黒果実、黒い石、備長炭

グラスを回した後:華やかさ、黒胡椒、赤黒い花、ほおずき

ワインの味わい

中程度の食感、果実味中程度、乾燥花、乾いたタンニンは力強く収斂性もある、やや強めの酸、赤い花や赤胡椒のような華やかさとグラファイトのようなミネラル、口中にはタニックさが残り肉類を食べたくなる

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
クラシックな力強さ
クラシックで良いワイン
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶりびわ 21℃前後 7

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

この生産者はもともと「手ごろな価格」で「わかりやすい味わい」のワインを探そうと、フランス南西部を訪れて採用が決定しました。それらの条件を満たすだけでなく、フランス南西部の魅力的な土着品種を、しかも癖のないきれいなスタイルで(ここが決め手になりました)皆様に楽しんでいただけるところがこの生産者の魅力です。

フランス南西部、人口300人の小さな注目産地サン=モン。法的には2011年に新設されたAOCですが、古典的なぶどうまで個性的な土着品種を豊かに楽しむことができ、長期熟成にも耐えうる強さとエレガントさを兼ね備えています。

なんとこの産地の99%を所有する、名実ともにこの地の代表生産者がプレモンです。3代続く由緒正しきプレモンは、南西部のワインの評判を高めようと長年にわたって尽力してきました。彼らのフィロソフィーは、「土着品種の保護、尊重、再発見、プロモーション」そして「この地域のテロワールのアンバサダーとなる」こと。現在は女性ワインメーカーのナディーン・レイモンが醸造責任者を務め、土着品種の個性的な味わいを楽しめます。

フランス南西部の中心部に位置するプレモンのブドウ畑は、ピレネー山脈の丘陵地帯からガスコーニュの丘や渓谷まで広がっていて、独特な豊かなテロワールをカバーしています。1000ものワイン生産者が協同組合の理想を守りつつ、「環境」と「独自の由緒ある伝統」の双方を尊重して畑の管理に取り組んでいます。土着品種、知識、厳格なハードワークを組み合わせることによって、プレモンのメンバー達はマディラン、パシュラン・デュ・ヴィック・ ビル、サン・モン、コート・ド・ガスコーニュのテロワールから非常に高品質のワインを生み出すことに成功しました。

【魅力あふれる土着品種たち】
タナ(Tannat): 濃い紫色。黒い果実のアロマがあり、余韻が非常に長い強烈でパワフルなワインを生み出す。
ピナンク(Pinenc): 再発見された非常に古いブドウ品種。ワインは若いうちはフローラルな香りが強いが、年を重ねるごとにフローラルな香りが和らいでくる。フェールという名前のシノニムがある。
グロ・マンサン(Gros Manseng):名前が似ているがプティ・マンサンとは異なる。凝縮感のある厚い果実味としっかりとした酸がある。
プティ・クルビュ(Petit Courbu): 色の淡い品種。繊細なフローラルなアロマと熟した果実の力強さを兼ね備え、ふくよかで余韻の長い口当たりをもたらす。
アリュフィアック(Arrufiac): 非常に淡い黄色をした品種。軽やかでフレッシュ、フローラルなアロマがあり、比類ないエレガントでしなやかな口当たりをもたらす。

この生産者はもともと「手ごろな価格」で「わかりやすい味わい」のワインを探そうと、フランス南西部を訪れて採用が決定しました。それらの条件を満たすだけでなく、フランス南西部の魅力的な土着品種を、癖のないきれいなスタイルで(ここが決め手になりました)皆様に楽しんでいただけるのがこの生産者の魅力です。
注目産地サン・モンの魅力を気軽に味わうなら、まずはこちらの赤ワインをお試しください。黒い果実のアロマとややスパイシーなノート。バランスの取れた味わい。ハム、赤身の肉、鶏肉のローストなどに最適です。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ