良いSEO業者と悪質SEO業者が見抜けたら良いですよね。
今回は、実際に私がSEO業者と契約書を交わしたのに、向こうからやっぱり止めておこうと言ってきた話と、この経験から分かった詐欺業者を見抜く方法について書きます。
私の体験談は不要で、見抜き方を先に知りたい方は「もくじ」から「詐欺SEO業者を見抜く方法」をご覧ください。
SEO業者からの営業電話の9割以上は詐欺会社
ECサイトを運営していると、SEO業者からよく電話があります。
そのほとんどの電話がマニュアル通りの機械のような話し方・・・この時点で、質が低い、効果の出ないであろうSEO業者ということがわかることがほとんどです。
私は、なるべく営業電話は無碍(むげ)にせず、話を聞くようにしているんです。
なのでSEO業者とは何度か営業電話経由でアポを取り、営業マンの話を聞いたことがあります。
でも残念ながら、高額な費用のわりに、多分結果はダメだろうなと思う次元の低い提案でした。
なぜ、単なるワインショップのオーナーソムリエである私がそう言えるのかというと、私が自分でECサイトを構築し、SEO対策でそれなりの成果を出したことがあるからです。
私のSEO実績
プレゼントワインショップは、以前は多くのキーワードで楽天やAmazonを抑えて、1位を獲得していました。
例えば、「プレゼント ワイン」や「贈り物 ワイン」、「誕生日 ワイン」など、複合ワードですが、それなりにビックキーワードです。
過去には、SEO業者のセールス担当者に「じゃあ、話をきいてみましょう」と答えたのち、施策担当が電話をかけ直してきて、「サイト拝見しましたが、多くの検索順位で既に1位で、お金を払ってまでウチでやるメリットはありません」と言ったくらいです。
前述した詐欺SEO会社のひとつなんて、そんな検索順位を持っているサイトを捨てて、その会社のECサイトに引っ越したほうが良いと言い出すんですから、本当に意味が分からないですよね。
この記事では、SEOの知見が多くなくても、詐欺業者を見分けやすくする方法をお伝えします。
2024年、詐欺SEO業者が自ら契約解除を申し出てきた話
SEO業者から営業電話がかかってきた
2024年3月、SEO業者から電話がありました。
話し方や内容の質が低くなかったので、サイトのSEO診断をしてメールしたいという依頼をOKしました。
その資料は、テンプレートがあるのでしょうが、今までの質の低そうな会社よりは、よほど良いものでした。
コンサル料は月4万円の1年契約。
SEOの世界って必用予算が高額な場合も多いのですが、この金額なら中小企業でも「それで成果が出るなら試しにやってみるか」と払える金額だと思います。
年間48万円ですが、企業としてはこのくらいの投資失敗はよくあることだと思います。
でも、仕入れ販売で利益率の低いワインショップで、且つ私のような個人経営で小さな店だと、そうはいきません。
詐欺業者ではないかという不安
電話営業の方と2度ほど電話して、その方もSEOについて全くの素人のアルバイトというわけではありません。
今までより期待できそうなんです。
しかも、ログイン共有すれば、作業をあちらがしてくれるというのです。
SEO対策の知識があっても順位が落ちている理由の1つに、私の手が回らず対策できていないということがあったので、これは魅力的です。
でも、多くのSEO会社は本当に質の低い仕事内容というのはよく聞く話です。
この業者が詐欺業者か良い業者か・・・少し調べる程度では分かりません。
契約期間の提案がある
悩んでいると、社内で稟議にかけないといけないが、例えば6ヶ月以内に希望のキワードで3以内に入らなければ、残りの半年間の契約は解除してもオーケーという特別契約を掛け合ってみると言うのです。
と期待しました。
でも、疑心暗鬼になっているので、「この店から48万とるのは諦めて、24万で手を打とう」という考えかもとも思ってしまう自分が恥ずかしいです。
ちなみに、電話の担当の方には、
〇そっちで施工してくれるのは助かる
〇提案や話の内容は信頼できそうだ
●SEOは詐欺業者の多い業界
●月4万は当店には決して安くない
●期待外れでも1年間契約が続くリスク
という期待(〇)と不安(●)は伝えていますし、SEO業界には詐欺業者も多いから御社をすぐに受け入れにくい心境だと非礼を詫びています。
成功事例を調べ、契約に至る
この会社のホームページには成功事例として、いくつかのショップ経営者の顔出しの口コミがあります。
そこで、このいくつかのお店に電話をしてみて、評判を聞こうと思いました。
電話をしても電話窓口では「担当がいなくてわからない」ということが多かったのですが、個人店もあり、「もう何年も続けていますよ、最近順位が落ちたと言ったら、すぐに対応してくれます」という回答を聞けました。
この方が、そもそもSEOの知識もサイト作成も出来ない方なら、代行してくれるだけで月4万は許容範囲だろうな、ちょっと私とは違うかもなとは思いつつも、参考になる声でした。
正直、どのぐらいの成果が上がるのだろう、という不安はまだまだあったものの契約してみることにして、担当者と電話をしながらWEB上で完結する契約を交わしました。
SEO業者の方から契約解除の依頼が来た。
契約時の電話で私は次の事項を確認していたので、念のためメールで覚書として送信しました。
「6か月の間で3位以内に入る」の意味として継続的に入ることを基本とするがゆらぎがあるので絶対ではない。
ただし、そこから一気に圏外に落ちるようなブラックな施策はしないし、その後、10位以下に落ちるようなことがあっても、3位以内を継続できるようケアする。
担当ディレクターには、何度でも相談や依頼が可能でその方法はメールや電話。
ちなみに、電話でのイメージから勝手な推測ですが相談したことを、3日経ってもしてくれないなどという遅いレスポンスではないと勝手に判断しておりますが、思い違いがあればご指摘ください。
電話でお伝えしておりませんでしたが、半年後や1年後の結果を受けて、御社のGoogleビジネスや当方のブログで、御社サービスについて記事を投稿しようと思っています。
この3つ目、今回の結果に対してGoogleビジネスの御社の評価ページや、私のブログで口コミを書こうと思うということについては、もっと詳しくメールを書きました。
その内容は、これは脅しのように感じるかもしれない、失礼な事前宣告で申し訳ないという前置きをしたうえで次のようなことです。
- 今回不安だったので業者は色々調べた
- SEO業者の口コミがなかなか出ない
- かなり探すと悪い口コミや被害の報告が数件見られる
- 良い口コミが見つからない
- この依頼が成功するなら、今後の同じように不安に感じる人に対して良い口コミも絶対にあったほうが良い
今回、ネットで情報収集して出てきたSEO会社の悪い口コミ
https://winq.co.jp/seo-demerit/
https://pharm-kusuri.com/net/design.html
https://seo-lpo-consultant.com/contents-seo-with-10-articles-600000-yen/
するとその日のうちに、このまま不安がある状況だと、お互いにとって良くないのでやめておくか?という内容の電話がありました。
それでも自信があるし、そもそもブラックな会社じゃないと言って、私の背中を押してくれるから、じゃあやってみようかと契約したわけですよ??
仕事内容を見たらどれぐらい頑張ってくれたかはわかります。それに対して結果が出なかったといって悪いことは書きません。
逆に、順位は〇位止まりだったけど、こんなに頑張ってくれて期待以上だったと言う良い口コミになると思いますよ。
だったらそこはいいじゃないですか?
もしこれで実はやってくれる内容がありきたりなキーワードを詰めましたとか、私からすると詐欺業者同然のような軽い施工だったら悪いことを書きますが、そうじゃないんですよね。
例えば私はワインショップですか、ワイン自体の口コミはいろんなところにありますし、私のワインショップに対してもGoogleビジネスで口コミがつきます。
飲食店なんて、食べログなどでたくさん口コミがありますよね。
中には客の方がクレーマーと言う場合だってあります。
でも良い口コミが出なくて、余計にSEO業者に対して悪いイメージが増します。
でも〇〇さんの電話からは自信や本当に良いことをしてSOの順位を上げますという姿勢が見られました。
これで成果が上がったり、成果が上がらなくてもやってくれたことが本当に満足してしたことであれば、良い口コミを書くのが良いと思うんです!
ただやっぱり、ウチとしては…
これだけ言っても、そうなら、もう私から質問形式では言いませんが、なるほど、そういう会社だったんだと理解しておくことにして、契約解除の依頼は受け入れます。
という感じで、最後は「あぁ・・・詐欺業者だったのか。」と思いながらも、それを言うと話が長くなるだけなので、ぼやかして終わりました。
いやぁ、私も会社を見る目が全くないですし、あと少しで24万円をドブに捨てるところでした。
詐欺SEO業者を見抜く方法
これを読んでいる方々は、SEO業者の営業に対して、「疑心暗鬼な気持ち」と「頼ってみたい気持ち」の葛藤で辿り着いた方が多いと思います。
私の「詐欺SEO業者を見分ける6つの方法」をまとめておきます。特に「6」が、今回、相手が契約解除を申し出た内容です。
- 「SEO業者なら御社サイトはどんなビックキーワードで上位に入りますか」と聞く
(自社のSEO対策できないなら信じられないですよね) - 公開されている成功事例を教えてもらう
- 公開されていない成果事例をきく
(何と言う大きなキーワードで検索して、何番目に出る会社が、その会社のクライアントか) - (この記事を読んでいる皆さんが私のように1人でやっているような小さなお店の場合、)自店と同じ規模のクライアントのサイトで結果が出ている店を教えてもらう
- 成功事例のお店へ電話し、SEO業者の評判を聞く
- 結果に対して口コミをGoogleビジネスと自身のサイトやブログで公開することを伝える
(脅しの気持ちではなく、今回自分がいろいろ調べたこと、そして良い口コミを増やしたいという気持ちを伝える)
まとめ
私は、飲食店を中心にサービスのコンサルティングをしています。
独立時から、「詐欺師と紙一重」を肝に銘じて仕事をしています。というのも、コンサルティングって必ず成果が出るとは分からない目に見えないサービスに投資するわけですから。
とはいえ、自信と誇りをもって自分の仕事をしています。
もし、私へのコンサル依頼者が「コンサルの結果の口コミを1年後に投稿しても良いですか?」と、言ってくれるなら「是非!よろしくお願いいたします!!」と喜ぶと思います。
依頼側って、なかなかコンサルが入っているって言ってくれないし、そのおかげで成功したなんて言ってくれないので、嬉しい質問です。
SEO業者だって、自信と誇りをもって仕事していたら、良い口コミを獲得できるチャンスって思いますよね。
しかも、SEO業者の良い口コミなんて、少ないので独り勝ちです。
良いSEO会社なら、きっと喜んでOKするはずなので、この質問は本当に見分けられる質問だと思います。
この記事を書いている人
OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ
寺井 剛史(てらい つよし)
大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ