生産者 | ぶどう品種 | ヴィンテージ | 生産国 | 地方 |
ロドリゲス・サンソ | ティンタ・デ・トロ(Tem) | 2019 | スペイン | トロ |
Alc | 参考価格(税別) | 色 | 輸入元 | 試飲日 |
14 | ¥1,890 | 赤 | アズマ | 2022/3/7 |
ビオディナミ農法により葡萄の健全化を図り、難病イェスカ(立ち枯れ病)を克服させた畑の葡萄により造られた、ロドリゲス・サンソの自慢の逸品です。アメリカンオークの古樽で6ヶ月熟成。
「イェスカ」レビュー
ワインの外観
濃い目のダークチェリーレッド、まだ青が残っている
ワインの香り
グラスを回す前:黒果実、ブルーベリー、瑞々しさ、酸
グラスを回した後:濃さ&爽やかさ、絞りたてのジュース、シナモン、はちみつ
ワインの味わい
ぶ厚めの食感、しっかりした果実味、酸がかなり強く、その酸に隠れがちだがタンニンもしっかりと力強い、若々しく元気いっぱいの果実味が口中に広がり、余韻はタンニンが続く
その他コメント
2019年のワインで若々しく、活き活きとしています。
ビオディナミですし、半年も熟成させると変化が結構ありそうですが、現時点ではその活き活きしたぶどうの生命力を楽しめる状態です。
合う季節:春~夏。活き活きした果実味を楽しめる。
おすすめ温度:19℃前後
おすすめグラス:中ぶりの果実のびわ型
輸入元情報
ワイナリーは1810年、ルエダに創業。現当主は5代目のハヴィエル・ロドリゲスです。また彼の新しい拠点として2002年にリオハにワイナリーを造りました。農業工学技術者でありMBAを取得した彼は、以前に近代醸造研究の総本山であるデイビス校スペインにてSIS(土壌分析装置)の開発リーダーを務めた経歴を持ち、土壌分析とそれに基づく畑のマネージメントのスペシャリストとして知られています。自分のワイナリーにその全てのノウハウを注ぎ込み、土壌の個性をリスペクトしたワイン造りに取り組んでいます。
『私はワインデザイナーだ』と自分をこう表現する彼は、土地の葡萄やワインの伝統を尊重しつつ、モダンスタイルを取り入れるなど、個々のワインに対して様々な試みを行っています。例えば、木材を購入して樽職人にカスタマイズさせたり、醸造も科学的根拠に基づいた最新技術を取り入れたりと、それぞれのワインから、彼の緻密さが垣間見える造りとなっています。これまで多くのワイン品評会にも出品をし、評論家からも高い評価を得ています。今日においても新商品開発の勢いはとどまるところを知らず、常に新しいワイン造りにチャレンジしています。
自然派 自然派 国 スペイン 原産地呼称等 DOトロ コルクタイプ コルク アルコール度数 14度 希望小売価格 1,890円 カタログページ 111ページ 品種 ティンタ・デ・トロ(テンプラニーリョ)100% ビオディナミ農法により、難病への耐性を強め、健全な葡萄のみで造られた奇跡の赤ワイン トロでは2000年以降、イェスカ(立枯病)と呼ばれる菌性の流行病に悩まされており、樹液が抜かれ、対処法もなくただ枯れゆく葡萄樹を茫然と見守ることしかできない状況が続いています。 ハヴィエル・ロドリゲスは数年前よりこの病気に対して注意深く観察をし、なにか手の打ちようがないか様々な研究を行ってきました。 そんな中彼が注目したのは葡萄の樹の生命力でした。ビオディナミ農法により葡萄の樹本来に活力と耐性が備わる事が判明し、数年に渡り転換作業を行ってきた事で、立枯病が治まったそうです。 自然の原点に立ち返り葡萄の自然治癒力に着目した彼は、化学的な措置を施さず、葡萄の健全化を図ったことで、この病気への耐性が葡萄樹自体に自然に備わったといいます。 このワインは、こうした背景を持つ畑の葡萄により造られ、イェスカを克服した健全な葡萄へのリスペクトの念を込め、「Tras la YESCA(イェスカの後)」という名の下に生み出されました。
〜テイスティングコメント〜 葡萄本来の力強さを感じる事のできる、豊かな果実感と香り、渋味は少なくすぅっと体に馴染むように飲める赤ワインです。